Abyss Walker

この記事で少し触れたNovel『Abyss Walker』の大枠はこの頃には生まれていた。

その世界では、バージルさんは独り野望に走る。
最終的にギロチンを受けるも、生きてどこかに居る。
首の赤い色はその名残。
再び姿を現した時、その姿を見て、リンネさんは思い切り彼を睨みつけながら涙を流す。
かつては脅威だった彼は、やはり助けとなってくれる仲間だった。
皆ボロボロで、合流した他の仲間は、ユーくんがヒースさんを背負い、やっと歩いているような状態。
リンネさんと行動を共にしていたヨヨも傷だらけだったが、空を飛び交うワイバーンは、バージルさんの手によってその一匹が地に伏せる。
無言でリンネさんを見つめるバージルの意図を読んで、リンネさんが強化魔法を彼に施すと、全てのワイバーンは討伐された。


実際に出来上がった『Abyss Walker』では処刑は免れる展開となった。よってワイバーンの件は無くなった訳だが、私の中にリンネさんの涙と、命が尽きそうになってもヨヨに微笑み、言葉をかけるヒースさんの青白い顔は存在し続ける。

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